高知県測量設計業協会では、
・県内の仕事は県内の業者が責任を持って果たす。
・品質の良い成果品の作成・提出する。
・優秀な技術者の育成を図る。
ことを目標に、技術研修会を実施しています。
平成23年9月28日(木)、高知ソフトウェアセンター研修室で、下記の内容の研修を行いました。参加者は、講師も含めて21名でした。
研修内容
開会の挨拶(9:00~9:10) 技術委員長 右城猛
擁壁工指針のポイント(9:10~9:30)㈱第一コンサルタンツ 右城猛
重力式擁壁の設計法と計算演習(9:30~12:00)(株)アンプル 西川準二、西田洋康
昼食
L型擁壁の設計法と計算演習(13:00~16:30) ㈱第一コンサルタンツ 山岡幸弘、水田勝也
質疑応答(16:30~16:55)
閉会の挨拶(16:55~17:00) 副技術委員長 久保田明
記念撮影
■概要
高知県測量設計業協会では、毎年、役員で、高知県内にある国土交通省の事務所、高知県の土木事務所を訪問して、意見交換をさせていただいています。その中で、よく聞くのが、測量や設計のミスが多いという話です。ミスが発生する原因には、受注する我々測量設計会社の技術力の問題、コミュニケーションの不足など色々とあると思いますが、全国的にも建設コンサルタント会社の設計瑕疵で、発注者から指名停止処分を受けるケースが増えているようです。
そこで、「公共工事の品質確保~設計・施工のトラブル回避~」と題して、高知商工会館で下記の内容の講習会を開催しました。参加者は、県測協会員71名、官公庁18名、その他2名で合計91名でした。
■内容
開会の挨拶(13:00~13:10)
・高知県測量設計業協会理事 技術委員長 右城 猛
・現場でのトラブル事例(13:10~14:30) 80分
国土交通省 四国地方整備局道路部道路管理課 道路構造保全官 大西 隆
・測量設計委託業務におけるミス(14:30~15:10) 40分
高知県土木部 土木企画課長 平田 幸成
・公共工事における会計検査(15:20~16:40) 80分
会計検査院第5局 経済産業検査第2課 藤原 敏
・質疑応答(16:40~17:20) 40分
・閉会の挨拶 (17:20~17:30)
高知県測量設計業協会 濱田 博人
■トラブル回避のポイント
大西氏は講演の最後に、下記の2点を強調されました。
①自分にはわからないという判断、わかる人が見つかるまで探す。
(知らないことは、知っている人に聞く)
②想像力の欠如が失敗を招く、現場を見て想像力を働かせる 。
平田氏は、下記のことを述べられました。
①知識や経験不足、想像力の不足、照査の甘さがミスを招く。
②当事者意識と強い責任感を持ってチェックをする。
藤原氏は、ミス回避のポイントとして下記の5点をあげられました。
①設計にミスがあると思ってチェックをする。
②設計条件が現場と一致していることを確認する。
③図面と構造計算書に不一致がないことを確認する。
④現場は必ず確認する。
⑤妥協することなく納得するまで追求する。
高知県測量設計業協会の会員が講師を務めて,道路土工指針改定のポイントに関する研修会が高知商工会館で開催されました。
研修会には,高知県測量設計行協会会員,国土交通省,高知県土木部,市町村の職員など141名が参加して熱心に聴講されました。
研修用テキストの訂正
15頁 3.4待ち受け擁壁工 【衝撃力・堆積土圧・ポケットの確保】においてミスがありました。訂正させていただきます。
「平成22年度設計技術研修会-道路土工指針改定のポイント-」アンケート結果
高知県測量設計業協会技術委員会
研修会への参加者は141名でした。この内の73名の方から回答をいただきました。
「大変勉強になった」「これからもこのような研修を続けて欲しい」というご意見・ご要望を多くの方からいただきました。また、「テキストの背景はなくした方が見やすい」「スライドの文字が小さすぎて見づらかった」「テキストの文字があまりにも小さくて読めない」といった貴重なご意見も頂きました。今後の参考にさせていただきます。